製造業 · 産業製品のコンフィグレーション
製品コンフィグレーションは、成立しない仕様の組み合わせが見積に届くことを防ぎます。製品ごとに特性と値を宣言し、規則(必須、排他、前提条件、選択数の下限と上限)を書けば、CRM は価格を出す前に顧客の選択を検証します。無効なコンフィグレーションは部品表も価格も生みません。承認されたコンフィグレーションは、何を売ったかの改変できない記録として保存されます。
受注生産の製造業で最も高くつく誤りは値引きではありません。成立しない組み合わせです。営業担当が、別のオプションと両立しない仕様の装置を約束し、顧客が署名し、工場が製造現場でそれに気づきます。製品コンフィグレーションは、その組み合わせが見積になる前に止めるために存在します。
3 つの構成要素
コンフィグレーションは、製品ごとに宣言する 3 つのものの上に成り立ちます。
- 特性と値: 選べるものです。たとえば「電圧」という特性に 220 V と 380 V の値、「仕上げ」に標準塗装とエポキシ塗装、といった具合です。
- 規則: 何と何が両立できるかです。規則は宣言的なので、プログラミングは不要です。条件を記述すれば、CRM が評価します。
- 重大度: 規則ごとに、コンフィグレーションを先へ進ませないエラーか、通過はするが承認者に向けて記録される警告かを決めます。
用意されている規則の種類は、商用設計の定番の場面を押さえています。あるオプションが別のオプションを必要とする、あるオプションが別のオプションを排除する、前提条件、1 つの特性で選べる項目の下限と上限、そして値どうしの排他です。これは製品構成モジュールのコンフィギュレーターと同じ規則エンジンなので、あちらで規則を書いたことがあれば、ここでも同じ考え方が使えます。
版と有効期間を持つ規則
規則には版があり、有効期間、つまり効力を持ち始める日と失う日を設定できます。これが製造業でいちばん厄介な監査の問題を解きます。2 年後になって、なぜあの装置がああいう仕様で出たのかを突き止める、という問題です。コンフィグレーションは、生成された時点で有効だった規則の版を保持するので、答えは常に検証できますし、今日規則を変えても過去が書き換わることはありません。
コンフィグレーションを検証すると何が起きるか
検証は顧客の選択に対して実行され、エラーと警告の 2 つの一覧を返します。エラーが 1 つでもあれば、そのコンフィグレーションは不合格の理由となった違反とともに無効として記録され、処理はそこで止まります。部品表は展開されず、価格も計算されません。無効なコンフィグレーションは見積になりません。これがこの仕組み全体で最も重要な規則です。
コンフィグレーションが有効なとき、CRM は 3 つのことを一度に行います。その組み合わせがどの部品を消費するかを知るために製品構成を展開し、使用する価格規則を指定していれば価格を計算し、入力された納期を保存します。これらはすべて、数量、通貨、規則の版とともにコンフィグレーションの記録として凍結されます。何を売ったのかを裏づけるのは、この記録です。
現時点でこれがどこに現れるか
製品コンフィグレーションには製造業画面の専用タブ「コンフィギュレーター」があります。そこで特性と値を登録し、単純なルールを書き、組み合わせを選ぶそばから検証結果を確認し、コンフィグレーションを生成して、有効なものを見積に変えられます。同じ特性・ルール・コンフィグレーションは、御社の連携を担当する方が投入することもでき、その結果は業種機能の他の部分に流れます。有効なコンフィグレーションは見積に入り、明細に無効なコンフィグレーションがあれば、受注が ERP へ引き渡されるのを止めるブロッカーになります。
前提と制限
- 製造業の業種機能が「設定 → 業種」で有効になっている必要があります。無効だと、コンフィグレーションの機能は一切応答しません。
- 特性、規則、コンフィグレーションの作成と変更には書き込み権限が必要です。参照はより広く開放できます。
- 部品の展開には、製品構成が登録されていることが前提です。BOM がなければ、有効なコンフィグレーションは生成されますが部品一覧は付きません。
- 価格は、どの価格規則を使うかを指定したときにだけ計算されます。指定しなければ、コンフィグレーションは有効で金額なしのままです。
- 規則を変更しても、すでに生成されたコンフィグレーションは無効になりません。当時の規則の版を保持しているからで、これは意図した動作です。