承認: ポリシーとボード
種別と条件によって誰が何を承認するかを定義し、承認の連なりと履歴を備えたボードで申請を追跡します。
承認機能を使うと、何かを先へ進める前に 1 人または複数人の「了承」を必須にできます。たとえば、一定の上限を超える値引きなどです。
ポリシー(設定 → 承認)
誰が何を承認するかの規則は、コードではなくデータの中にあります。ポリシーごとに、種別(値引き、提案、契約、経費など)、任意の範囲条件(例: 値引きが 20% 以上 100% 以下)、そして順序を持つ承認者のルート(ユーザー指定またはロール指定)を持ちます。
- 複数段階: レベル 1 が承認するとレベル 2 へ上がり、最後のレベルまで同じように進みます。
- 上位の範囲が優先されます。0 から 20% までがマネージャー、20% 以上が部長というポリシーがある場合、30% の値引きは部長のポリシーに該当します。
- ポリシーを編集すると新しい版が作られます。過去の承認は当時有効だった版のまま有効です。
承認ボード
サイドメニューの「承認」に、申請がステータス別(承認待ち、承認済み、却下)で一覧表示されます。1 件を開くと、背景情報、現在のレベルが強調された承認ルート、判断の履歴が表示され、自分が現在のレベルの承認者であれば、コメント欄つきの「承認」「却下」のボタンが出ます。
💡 承認は自動化と組み合わせられます。「承認を申請」のアクションが、有効なポリシーを評価し、最初の承認者に向けて申請を起票します。
高度な承認(エンジン v2)
より複雑な規則が必要な場合は、「設定 → 承認」で高度な承認を有効にします。これは会社ごとのスイッチで、初期状態は無効です。有効にするまで何も変わらず、既存のものはそのまま機能し続けます。
- オブジェクトとイベントの指定: オブジェクト(例: 商談)と、評価のタイミング(作成時または更新時)を選びます。
- 複合条件: レコードの項目に対する複数の条件を組み合わせられます(例: 値引きが 20% 以上、かつ利益率が 15% 未満)。「すべて」(AND)または「いずれか」(OR)で結合します。
- レベルごとの承認ルート: 各レベルで、承認者のいずれか 1 人、全員、過半数のどれを求めるかを指定できます。個人、ロール、申請者の上長、チームのリーダー、レコードの担当者を使えます。
- SLA とエスカレーション: 営業時間ベースの期限を設定します。期限を過ぎると、ポリシーに応じて申請がエスカレーション(管理者に通知)されるか、自動で却下されます。
- 改ざんに強い証跡: 判断は 1 件ずつハッシュで連結された履歴に記録されます。自己承認は既定で禁止されています。
- 版管理: 編集すると新しい版が作られ、過去の申請は当時有効だった版を保持します。
💡 規則で使われる原価と利益率が、最終顧客に見えることはありません。権限を持つ人だけに限定されます。
💡 承認者として「申請者の上長」を使うには、「設定 → ユーザー」の「上長」の列で、各人の上長を設定してください。
💡 休暇時の委任: 「設定 → 承認」で、承認者は期間を決めて自分の承認を同僚に委任できます。委任が有効な間、承認ルートは委任者の代わりに受任者を使います(承認の数え方は正しいまま保たれます)。
💡 承認の分析: 「設定 → 承認」のパネルに、判断までの平均時間、承認率、SLA に違反した件数、承認者ごとの件数が表示され、どこが詰まっているかが分かります。
💡 止める対象は完全に設定可能: ポリシーごとに、承認待ちの間に何を止めるかを選べます(商談の受注、ステージの前進、提案の送付、受注の生成、署名依頼の送付)。エンジンを有効にした時点では何も止まりません。止めたい効果だけを選んでください。
💡 シミュレーター: 仮のシナリオ(例: 値引き 30%)に対してポリシーを試し、どのポリシーが適用され、何を止め、承認者のルートがどう解決されるかを確認できます。何も作成せずに試せます。
💡 既製のモデル: 設定済みのポリシー(上限を超える値引き、高額の案件、下限を下回る利益率、提案のレビュー)をワンクリックで導入し、後から調整できます。
💡 一括の判断: 承認ボードで複数の申請を選び、まとめて承認または却下できます。
💡 Webhook: 「設定 → Webhook」で approval.requested、approval.approved、approval.rejected のイベントを購読すると、承認を外部システムと連携できます。
💡 承認者パネルの AI: 判断の際に「AI で分析」ボタンを押すと、背景が要約され、リスクが示され、推奨が提示されます。ただし、代わりに決めることは決してありません。